スパと聞くとエステと何が違うの?という方も多いのではないでしょうか?スパは癒し=リラクゼーションを追及したものであり、エステは美を目的とするものです。
また、エステを施術する人はエステティシャンと呼ばれていますが、リラクゼーションを施術する人はセラピストと呼ばれています。
このようにスパとエステは似ているようでいて、その目的が全く異なるものになります。
日本でスパというと、温泉を利用した施設のイメージがありますがハワイを含め海外では、病気ではない体の不調を緩和し、健康促進を促しながら安らぎ「リラクゼーショ」を与える事が目的です。
スパはヨーロッパが発祥とされ、世界各国様々な手法があります。特にハワイアンスパは、古来から伝わる伝統的なロミロミという技術を中心に、精神的にリラックスを得て、自然治癒力を高めることを目的としたリラクゼーションです。
ロミロミの他にも温めた石を使うホットストーン、足を中心に施術するリフレクソロジー、筋肉を中心に施術するスウェーデン式などがあり、ハワイアンスパではこれらの手法を組み合わせ、オリジナルのメニューがあります。
ハワイアンスパはセラピストが人それぞれの体調や状態に応じたオイルを使って全身をほぐすことにより、その人本来の持つエネルギーを活性化させ、内側から綺麗になりリラクゼーションを得ることが出来ます。
エステティックサロンでは肌表面を美しくすることを目的としますが、ハワイアンスパはリラクゼーション効果を得ることにより、内面から美しくなることを目的とします。
また使用するオイルをはじめとするケア製品もオーガニックや自然素材の製品を使うなど、体に優しいサービスを提供するのも特徴です。そして多くのハワイアンスパでは南国の家具や花を飾ったり、アロマオイルを用いたり、また波の音や心地よい音楽をBGMに流したり、体だけでなく目や耳でもリラクゼーションを体感出来るのが特徴です。また、施術後には老廃物を促す効果のあるお茶やドリンクサービスがあるサロンも多く、より一層、体の中から綺麗になり、リラクゼーション効果を堪能することが出来ます。
ハワイアンスパとして最も有名なのはロミロミです。「ロミ」とはハワイ語で「揉む、圧迫する、押す」という意味で、古代ハワイアンが医療として行っていた伝統的な癒しの方法です。かつて古代ハワイアンは自然と大地に対する信仰が深く、病気や怪我をしたときに、大地と自然のエネルギー(「マナ」と呼ぶ)の力を使って自然治癒力を高めて病気を治しました。そのことが始まりです。
そのため、ロミロミはセラピストが全身の力を使って、主に手や指からマナのエネルギーを送り込むため、スピリチュアルな意味を持つリラクゼーションと言われています。
特別な器具や道具を使うことなく、セラピストから送り出されるマナのエネルギーだけを使い内側から浄化されリラックスすることによって、血流が良くなり綺麗になり、様々な身体の不調も改善されていくのがロミロミの大きな特徴です。
施術はアロマオイルを使い、全身を血液やリンパの流れに沿って、手のひらや腕、肘などを使って筋肉や凝りをほぐす施術を行います。1970年代頃からハワイに行く日本人が増えたことによって、日本でも近年ロミロミを施術するサロンが多くなりました。
ホットストーンは、約50〜60℃に温めた天然の石を使用して行うリラクゼーション効果の高いオイルを使ったマッサージです。
温められた石から遠赤外線が発生され、体の奥まで温められ、筋肉が緩和されていくので、まるで温泉に入ったかのようなリラクゼーション効果が得られます。
スウェーデンで考案されたオイルマッサージで、マッサージの原点とも言われています。
ハワイアンスパではロミロミと共に親しまれているメニューです。オイルで筋肉に刺激を与えて、全身の筋を緩めリンパの流れを促すことによってリラックスさせる効果があります。血行を良くすることから老廃物の除去を促し、肌に潤いを与える効果もあります。
また自律神経のバランスを整える効果もあることから、欧米では医療機関でも取り入れられているマッサージです。
英国式が有名な足裏を中心としたマッサージで、台湾や中国の「足つぼマッサージ」に比べるとソフトな刺激で足裏を中心に施術していく方法です。血の流れやリンパの流れを促すことで足の疲れやむくみを解消することが出来ます。
ハワイアンスパではリフレクソロジーを取り入れたメニューが多く、日本からの長時間のフライトやショッピングで歩き疲れた足を癒すために施術してもらうと、疲労が回復されハワイに滞在中も気持ち良く過ごせることで人気があります。